読者のみんな、まずは一つだけ言っておかなくちゃいけないことがある。 19歳で初めて酒を覚えてからというもの、僕は昔から酒が大好きな人間だ。(もちろん法律は守ってるよ!僕、偉い!) 初めて日本に住んだ時、僕の肝臓はまるでオリンピック選手みたいに鍛え上げられることになった。だから、このブログにはどうしても酒にまつわる話が多くなる。
家で飲む時は、チーズとソーセージを並べて、ちょっと気取ってワインを楽しむのが好きだ。でも外で飲むなら、とにかく安く大量に飲みたいからビール一択。 ただ、家でワインを飲む延長で、たまに日本酒(Nihonshu)も楽しむ。僕はケチだから安い酒しか買わないんだけど、海外で手に入る日本酒といったら「白鶴」くらいなもんでね。あれ、結構うまいんだよ。
でも当時の僕は、日本酒をまるでウォッカみたいに扱っていた。ショットグラスで一気に煽る。最高に野蛮な飲み方だ。
そんな頃の話。中野エリアに住んでいた時、初めて地元の居酒屋を見つけなきゃいけなくてね。40分かけて歩かなきゃいけない少し遠い場所だったけど、他にいい店が見つかるまではそこに通い詰めていた。
その店はジャズが流れていて、店員さんも僕の赤ん坊レベルの日本語にすごく優しく付き合ってくれる、温かい店だった。僕は基本的に一人で静かに飲んでたんだけど、ある運命の夜、とんでもない出会いがあった。 45歳の男性と、彼の20歳の彼女。見た目はかなり……なんて言うんだっけ、そう「パパ活」ってやつか。まさにそんな感じの二人だった。
居酒屋なんて狭い場所だから、成り行きで話すことになって、連絡先まで交換したんだ。その男性は日本酒専門の飲食店で働いているらしく、「今度うちの店に来なよ。日本へようこそ、ってことで美味い酒をご馳走するから」なんて言われた。「やったぜ、最高じゃん」と僕は思ったね。
数日後、まずは彼女たちと待ち合わせることになった。彼女は友達を連れてきて、適当な居酒屋に入って、僕はひたすらビールを飲みながら、何を言っているのかもわからない彼女たちのガールズトークをBGMにただ座っていた。彼氏のシフトが終わるのを待ってから、本命の店へ向かう手はずだったんだ。
2時間くらい飲んで、ようやくパパ活(の彼氏)が働く店へ。
店に入った瞬間、スタッフ全員から熱烈な歓迎を受けた。まるで有名人になった気分で、みんな笑顔で迎え入れてくれた。いやあ、嬉しかったね。
席に案内されると、なぜかスタッフたちが僕を囲み始めた。まるで生贄の儀式でも始まるのかと思うような雰囲気だ。 すると店長らしき人が、いかにも高級そうな、未開封の日本酒のボトルを持ってきた。スタッフのみんなも驚いてる。僕にはその価値なんて微塵もわからなかったけど、どうやら相当高い酒だったらしい。
彼は僕のグラスに酒を注いでくれた。
で、僕はどうしたかって? ……案の定、無知なガイジンを全開にして、一気に飲み干した。 マナーなんてゼロ。 本来なら、ワインみたいに鼻を近づけて香りを楽しんで、生まれたての子猫みたいにチビチビと飲むべきだったんだ。
でも僕は、バイキング(海賊)か何かのつもりだったんだろうね。
店内の空気は一瞬で凍りついたよ。それ以降、彼らが僕に日本酒を注ぐことは二度となかった。彼らは最後まで丁寧にお礼を言ってくれたけど、当時の僕はまだ「飲み方」を知らなかったんだ。自分のしでかした間違いに気づいたのは、数週間も後のこと。家で飲む時はいつもそうやって飲んでたから、誰にも教わる機会がなかったんだよ。
読者のみんな、どうか僕を許してくれ。そして、もし当時のスタッフの誰かがこのブログを読んでいたら――あの時は本当に愚かなことをしてしまって、ごめんなさい。
それ以来、僕は日本酒を飲むたびに、蚊が血を吸うくらいのミクロな量でチビチビと飲むようになったよ。
読んでくれてありがとう。
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